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開放式膨張タンクへの最適な給水圧や設計時の圧力計算にお悩みではありませんか?大気開放型における適正な給水圧力の決定方法や高低差の考え方、Jw_cadでの図面作成・注記のポイントを分かりやすく解説します。
疑問(Q)
開放式膨張タンクへ補給水を送る際の給水圧はどのくらいに設定すればよいですか?設計時の計算考え方や、実務上の注意点と併せて教えてください。
回答(A)
開放式膨張タンクへの給水圧は、高圧で送る必要はなく「系統の静水圧+補給弁(ボールタップ等)の作動に必要な最小圧力」に抑えるのが基本です。一般的な設定目安としては 0.15〜0.2 MPa(約1.5〜2 kgf/cm²)程度 となります。
大気開放型は密閉式タンクのように系内圧力を保持する構造ではないため、過度な給水圧をかける必要はありません。
1. 基本となる考え方と計算手順
- 設置位置と役割: 循環系統の最頂部(屋上等)に設置し、蒸発・オーバーフロー分の水位補給と系統内の満水状態を維持します。
- 必要圧力の算出方法:
- 高低差換算(静水圧): 水頭 1 m ≒ 0.01 MPa
- 作動圧加算: ボールタップや電磁弁の作動に必要な圧力(0.03〜0.05 MPa程度)を静水圧に加算します。
- 【計算例】 給水点からタンクまでの高低差が 8 m の場合:
0.08 MPa(静水圧) + 0.05 MPa(作動圧) = 0.13 MPa
- 配管の圧力損失や、将来的な給水圧力の低下を考慮し、上記合計に余裕を持たせます。実務的には、最低でも0.15~0.2Mpa程度の圧力を確保するように給水ラインを設計するのが一般的です。
2. 給水圧が高すぎる・低すぎる場合のリスク
- 高すぎる場合: タンク内での水の跳ね上がりや波立ちが生じ、オーバーフロー管からの不要な排水(水損失)が頻発します。
- 低すぎる場合: 水位低下時に十分な給水量が確保できず、系統内が補給不足(空気が入る原因)となります。
3. 特記仕様書・図面への注記例
現場仕様書や図面の特記事項には以下のように記載しておくと実務上安全です。
【補給水管・膨張タンク特記事項例】
開放式膨張タンクへの給水圧は、静水圧および補給弁作動圧を満たす最小圧力とし、一般的に0.15〜0.2 MPa程度を目安として給水圧力を調整すること。
まとめ・注意点
開放式膨張タンクは屋外や屋上に設置されることが多いため、給水圧の調整だけでなく冬期の凍結防止対策(保温材巻き・ヒーター設置)や、大気接触による溶存酸素増加(配管腐食)を最小限に防ぐ配慮が必要です。
Jw_cadで膨張タンク廻りの系統図や詳細図を作図する際は、給水管(補給水管)・オーバーフロー管・排水管・膨張管の接続ルートを明確に落とし込み、配管記号や弁類(ボールタップ・止水弁等)を正しく配置してください。施工前には必ず特記仕様書の確認および公共建築工事標準仕様書に則り、設備設計者や監督員との協議確認を行ってください。








