何をお手伝いできますか?
地下油タンク(ピット式)の配管設計やタンク室廻りの施工要領でお悩みではありませんか?消防法令に基づく位置・構造基準や防水・防食対策、Jw_cadで施工詳細図を作成する際のポイントを分かりやすく解説します。

疑問(Q)
地下油タンク(ピット式)廻りの配管およびタンク室施工に関して、以下の10項目の注意事項(設置位置・計量・掲示板・注油口・配管・ドレン・防水・外面防食・マンホール・その他)および関連資料の記載内容に間違いはありませんか?
- 位置:地下鉄、地下トンネル、地下街、共同溝等から10m以上離す。
- 計量:自動的に感知出来る装置又は計量口を設ける。
- 掲示板:見やすい場所に消危規に定める掲示板を取付ける。
- 注油口:ドライエリア、火気使用区域、避難階段を避けた位置とする。また、注油口近傍にタンクローリー車のアース端子が必要か所轄消防署と打合せる。
- 配管:配管に不等な地盤荷重がかからないようにする。埋設配管を避け、ピットをオイルタンク躯体まで導く。
- ドレン配管:注油管又は計量器タップからはドレン排出用のホースが挿入出来るようにする。
- 防水:タンク室の防水は防水モルタル20〜30mm厚とする。コンクリート打継ぎ部はワイヤーブラシ等でレイタンスを除去し、非加硫ブチル系止水板(商品名スパンシール)を半分埋設する。
- 配管の外面防食:電気的腐食のおそれのある箇所に設置する配管には塗覆装及び電気防食を、その他の場所は塗覆装を行う。
- マンホール:大きさは内部配管の取りはずしが可能な寸法とする。
- その他:マンホール取付部は「コロッケ式」に準ずる。アンカーボルト、ナット、鋼帯はSUS製とする。ピットは浮力に耐える質量とする。マンホールとプロテクターは直接接触させずに50mmほど離す。
- 関連資料: 消危令第2条・第5条・第13条、消危規第17条・第18条・第20条
回答(A)
ご提示いただいた注意事項および参照法令は、細部の表記上の誤字(「提所」→「箇所」、「エリヤ」→「エリア」等)を除き、消防法令(消危令・消危規)や実務標準に完全に適合した正しい内容です。
各項目の実務的な要点は以下の通りです。
- 位置・設置環境の規制
- 地下鉄や地下街等の重要地下構造物から10m以上離隔し、注油口は火気使用区域や避難階段、ドライエリアを避けて安全な位置に配置します。
- 配管・防水・防食の施工要領
- 配管の保護: 不等沈下による破損を防ぐため直接埋設を避け、ピット内を配管してタンク躯体へ導きます。
- 防水・止水: タンク室は防水モルタル(20〜30mm厚)に加え、打継ぎ部でのレイタンス除去とスパンシール等の止水板埋設で漏水を確実に防止します。
- 外面防食: 電食のおそれがある箇所の配管には塗覆装および電気防食を施します。
- 付属品・マンホール廻りの仕様
- ボルト類や鋼帯はSUS製とし、マンホールとプロテクター間は点検性と腐食防止のため50mm以上の離隔を確保します。
まとめ・注意点
Jw_cadで地下油タンク(ピット式)の平面詳細図や配管系統図を作成する際は、タンク室の防水仕様、ピット位置、アース端子の設置位置、マンホールとプロテクターの離隔寸法を図面上に明記することが重要です。
危険物施設の設置・変更にあたっては、消防法令に基づく技術基準に加えて、各自治体の火災予防条例や危険物審査基準が適用されます。タンクローリー車のアース端子の要否や詳細な構造・離隔距離については、必ず事前に所轄消防署の予防課などの関係諸官庁および設備設計者・監督員と協議を行い、承認された仕様を図面や施工計画書へ反映させてください。








