省エネ・設備管理に関するトピックス pg.1

2009年06月26日
三菱重工業は冷凍機や冷水・冷却ポンプなど空調設備全体を一括制御できるシステムの開発に乗り出す。冷凍機自体の効率化は限界に近づいており、周辺装置を含めた一括制御で空調設備全体の省エネルギー化を進める。2010年にグループ工場で検証し、事業化を決める。空調機メーカー自体が同様の制御システムを手がける例は少なく、製品化できれば差別化につながる。
 三菱重工が開発を目指す制御システムは、1台の制御盤で冷凍機やポンプ、冷却塔を制御できる。冷凍機の稼働状況に応じてポンプを調整し、冷却水や冷水の流量を最適化する。システムの導入で、改正省エネルギー法などで求められているビルの省エネ化につながる。

2009年04月24日
株式会社 山武は、ビルオーナー向けに、テナントの空調エネルギー使用量を算出するアプリケーションソフトウェア「空調エネルギー案分プログラム」を開発、4月27日より販売を開始します。
エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)の改正によって、本年4月から従来の建物単位から事業者単位(企業・自治体)でのエネルギー管理が義務付けられました。これにより各事業者は、テナントとして入居する個々の事業所のエネルギー把握も必要となります。そのため、ビルオーナーは、各テナントに対して電気使用量の他に空調のエネルギーも提示することが求められます。
「空調エネルギー案分プログラム」は、空調機の消費熱量との相関関係が強い「冷温水弁の開度情報」や「空調機運転時間」などビルディングオートメーションシステムにて収集される空調制御データを利用して、空調機の消費熱量を案分する、独自のアプリケーションソフトウェアです。 <アズビル株式会社(旧:株式会社 山武)

 

2009年04月24日
DESICAシステムとは、室外へと排出される熱エネルギーを有効利用し、室内に戻す高効率なヒートポンプサイクルで、省エネルギーかつ快適性の高い空調コントロールを実現します。従来、ヒータや温水コイルで空気を間接的に加熱していた為、再生温度としては高温が必要となり、ローターも大型なものでしたが、効率は低いものになっていました。このシステムでは、デシカント素子に熱をダイレクトに伝えることで熱ロスがなくなり、再生温度が40℃程度の低温でも湿気の再生・吸着を実現。パワフルな調湿能力と、大幅な省エネルギー運転を可能としています。このシステムの採用事例がいくつか掲載されていますので、参考にして下さい。


2009年04月22日<木村工機ホームページ
水冷中温空調システムの概要
(1) 機内はフロン、建物内は水搬送、室内は空気搬送
(2) 中温ツイン熱源、水冷ハイブリッド、高効率省エネ制御
(3) 配管放熱ロス防止、冷暖フリー、水冷/空冷熱回収
(4) ドラフトの無い、空気式輻射整流で爽やか環境づくり
空冷HP式中温チラーで中温域の熱源水を供給、COPMAX制御、冷却COP5.7達成!配管からの結露、放熱ロス防止で省エネ。システム構成品として、“業界初”の全空気式輻射整流ユニットが登場。
空調機や外調機からの給気圧力を利用して室内空気を誘引混合、中温空気で輻射整流パネルを冷却・加熱、そのまま室内に整流吹出し輻射(放射)効果でドラフトのない快適環境をつくります。全空気式で水漏れや結露の心配がなく、エネルギーの無駄もありません。特色はプレート式蓄熱分流器で、輻射整流パネルに、常時均一な熱伝導と空気を分流、開孔部からも輻射(放射)し、熱到達効果をより高めます。


2009年04月03日 <三浦工業・ホームページ
東京ガス株式会社、株式会社荏原製作所、三浦工業株式会社業は、工場内で発生する90℃程度の温水を、加熱や殺菌などの生産工程に利用できる160℃程度のプロセス蒸気に変換する「未利用温水のプロセス蒸気化システム(以下、「本システム」)」の要素技術を確立いたしました。今後三社は、本システムの実証導入を経て、平成22年度の商品化を目指します。90℃程度の温水は、冷却工程や燃焼排ガスとの熱交換あるいは蒸気の凝縮など工場内の様々な生産工程から多く発生します。これらを含めた低温の温水は、工場内の生産工程に利用する熱としては温度が低いため利用用途が限られており、未利用のまま廃棄・放熱されている温水は全国で年間33,000TJ にも及ぶとされています。