設備技術に関するトピックス pg.2

2012年11月20日 
 高砂熱学工業株式会社は、空調用冷媒配管の新たな接合方法として、従来の窒素置換に代えて作業性の高い、接合(ロウ付け)工法「Nフリーブ」を開発し、本年11月、主要拠点に展開を開始した。窒素置換工法と同等の品質で、工期を最大2割短縮できるNフリーブ工法を推進することで、他社との差異化を図っていく。
 Nフリーブ工法は、冷媒配管に燃焼ガス投入用開口(写真1)をあけ、従来の接合の前作業と同様に銅管を加熱しながら、開口部より燃焼ガスを銅管内部に入れます(写真2)。窒素置換工法も接合する際には、事前に当該部分の予熱が必要であり、新工法はその予熱時間を使って燃焼ガスを投入することから新たな工程が発生しない。

2011年12月12日 
 高砂熱学工業は、空調ドレン流路で発生する漏水事故原因の一つであるスライムの発生防止を目的として、銀イオンを利用した信頼性の高い抗菌効果を実現するドレンスライム防止剤「エイジークリーン®(Agクリーン)」(冷房能力2.5kW用と5.0kW用の2タイプ)を開発しました。
 Agクリーンは、独自の溶出方式(特許出願中)を採用したことにより、抗菌効果に有効な濃度の銀イオンを安定して溶出できるため、信頼性の高い抗菌効果を実現できます。また、コンパクトかつ柔軟性を有しており、空調機を分解することなく、多くの機種で水抜き配管や水抜きキャップなどの隙間から容易に本商品の設置・回収を行うことが可能です。

 

2011年11月15日 
 NEDOの次世代型ヒートポンプ研究開発プロジェクトの一環として、国立大学法人信州大学と清水建設株式会社は、地下水制御型高効率ヒートポンプシステムの研究開発における実証試験設備を完成、運転を開始しました。
 このプロジェクトでは、このほか、都市域における下水管路網を活用した下水熱利用・熱融通技術など5件のテーマを実施しており、現状システムに比べて1.5倍以上高効率の次世代ヒートポンプシステムの開発を進めています。


2011年09月19日 
 新富士空調は、材料費を同社従来品に比べ約25%削減できる空調ダクトの新工法を開発した。ダクトの底を支える鋼材を使わず、つり金具の長さも半分で済む。鋼材など材料コストを抑えることで10%程度低価格化した。
 同工法は同社製折り畳み式薄板ダクトの側面中央部に背びれのような突起をつくり、独自開発の専用金具を取り付ける。天井からダクトをつるすために必要な棒状のつり金具を専用金具に通し、固定する。材料使用量が減るほか、取り付けも簡単になった。

 

2011年06月01日 <長谷工コーポレーション・プレスリリース
長谷工コーポレーションと総合加工管メーカーであるジャパン・エンジニアリングの2社が、共同開発した排水管の更新・更生工法『HAM-J工法(ハムジェイ工法)』について、財団法人日本建築センターの建設技術審査証明書(BCJ-審査証明-184)を取得しました。
本工法は、既設の排水立て管を新しい管と取り替える「更新工法」と、排水管内面を繊維補強樹脂等でライニングする「更生工法」を組み合わせたオリジナル工法で、居住性・経済性・施工性に優れています。