何をお手伝いできますか?
危険物施設や油設備図面で指定される安全増防爆照明器具の役割や選定方法でお困りではありませんか?構造的な特徴や危険場所(ゾーン区分)の対応関係、Jw_cadで設備図面を作成する際のポイントを分かりやすく解説します。

疑問(Q)
危険物取扱所やオイルタンク室などで使用される「安全増防爆照明器具」とはどのような器具ですか?主な特徴や適用範囲について教えてください。
回答(A)
安全増防爆照明器具(防爆構造記号:e)とは、通常運転中に火花や高温が発生しない部分に対して、電気絶縁性の強化や温度上昇の抑制を行い、安全性をさらに高めた構造の防爆照明器具です。
危険物施設等において、爆発性ガスや可燃性蒸気が一時的に存在する可能性のある場所で広く使用されます。
主な特徴と選定・実務のポイントは以下の通りです。
- 構造的な特徴
- 発火・点火防止: 電気接点や絶縁性能を強化し、器具表面温度が危険物の発火点を超えないよう制御します。
- 高い密閉性・耐久性: 可燃性ガスや粉塵の侵入を防ぎ、ランプや電源部の熱が外気に直接触れない密閉構造を備えています。
- LED化の主流化: 現在はLED一体型が主流となっており、従来の蛍光灯タイプは順次生産終了が進んでいます。
- 主な適用場所(危険場所区分)
- 主に第2種危険場所(ゾーン2:異常時や事故時等に一時的に爆発性雰囲気が生じる場所)に適用されます。(※IEC規格・型式検定の条件により第1種危険場所での使用が認められる場合もあります)
- 他の主要な防爆構造との違い
- 本質安全防爆(i): 電気エネルギー自体を極小に抑える構造(ゾーン0・1・2に対応)。
- 耐圧防爆(d): 強固な容器で内部爆発の圧力を閉じ込める構造(ゾーン1・2に対応)。
- 安全増防爆(e): 通常点火源とならない部分をさらに補強・強化する構造(主にゾーン2に対応)。
まとめ・注意点
Jw_cadで屋内タンク貯蔵所や防油堤周辺の電気設備図面(照明配置図や配管系統図)を作成する際は、対象エリアの危険場所区分(ゾーン1かゾーン2か)を確認し、器具シンボルや図面注記に「安全増防爆形(Ex e)」などの防爆仕様・検定合格品である旨を明記することが重要です。
実際の器具選定にあたっては、貯蔵・使用する危険物の種類(発火度・爆発等級)や設置場所の環境条件(屋外・屋内、重塩害地域等)に適合する防爆認定品を選定する必要があります。設計・施工時には必ず特記仕様書や電気設備メーカーカタログを確認のうえ、所轄消防署や関係諸官庁および設備設計者・監督員と事前協議を行ってください。








