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配管吊り金具「スリーパーハンガー」の役割や構造でお困りではありませんか?本記事では、断熱配管に不可欠なスリーパーハンガーの基礎知識と、Jw_cadで設備図面・詳細図を作成する際の実務ポイントを分かりやすく解説します。

疑問(Q)
設備工事で使われる「スリーパーハンガー(断熱支持金具)」とはどのような部材でしょうか?その役割や構造、Jw_cadで配管図や詳細図を描く際の作図上の注意点について教えてください。
回答(A)
スリーパーハンガーは「配管の断熱材(保温材)を潰すことなく、確実に配管を吊り下げ支持するための専用金具(断熱支持金具)」です。
一般的な吊りバンドで断熱配管を締め付けると断熱材が潰れて結露や性能低下を引き起こしますが、スリーパーハンガーを使用することでこれらの問題を防止します。
スリーパーハンガーの役割と構造
- 断熱材の潰れ防止
配管外径と断熱厚みに適合した受け皿(半円状等の支持部)を備えており、断熱材を均一に支えて断熱性能の低下を防ぎます。 - 冷熱絶縁(コールドブリッジ・結露の防止)
冷水配管や冷温水配管では、金具と配管が直接接触しないよう硬質ウレタンフォームなどの断熱受けが組み込まれており、熱橋(コールドブリッジ)による結露を防止します。
主な型式例(ハンガー型)
| 型式例 | 適用 | 特徴 |
|---|---|---|
| L-HBT | 標準ハンガー型 | 冷温水・冷媒配管の吊り支持 |
| L-HBTC | 銅管・小口径薄肉ステンレス用 | 小径配管向け |
| L-HBTB | 防振ハンガー型 | 振動対策付き |
| L-KHBT | 組式ハンガー型 | 現場組立可能 |
Jw_cadでの作図・実務上のポイント
- 正確な外径寸法(配管径+保温厚)の作図
Jw_cadで作図する際は、実管外径(SGP等)に保温厚を加えた全体外径を正しく描き、適合するハンガーサイズを選定していることを明示します。 - 天井懐・断面詳細での納まり考慮
天井裏や配管スペースのクリアランスを検討する際、「配管+保温厚+ハンガー高さ+吊りボルト」を含めた全高が必要です。「配管+保温厚+ハンガー寸法」をセットでレイヤ管理しておくと、断面詳細図の作成や高さ検討が非常にスムーズになります。 - 図面注記および部材リストへの反映
通常の吊りバンドと区別するため、図面注記や凡例・部材リストに「断熱支持金具(スリーパーハンガー)」と明記します。
【まとめ・注意点】
スリーパーハンガーは、冷水・冷温水ラインなど「結露を絶対に起こせない場所」の設計において極めて重要な部材です。
実務においては、プロジェクトの特記仕様書に記載された断熱指示や指定メーカーの標準図を必ず確認してください。また、天井懐の寸法余裕や他設備(ダクト・電線管等)との干渉について、施工前にゼネコンや関係諸官庁と協議・確認を行うことが重要です。Jw_cadでの図面作成時は、断熱厚と金具寸法を含めたリアルな納まりを反映させ、現場での施工トラブルを未然に防ぎましょう。





