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冷媒配管が防火区画を貫通する際の正しい処置や注意点が分からずお困りではありませんか?本記事では、建築基準法に基づく基本ルールと、Jw_cadで施工性の高い図面・詳細図を作成する実務のポイントを解説します。

疑問(Q)
エアコン等の冷媒配管が防火区画を貫通する場合、どのような処理を行う必要がありますか?法的根拠や冷媒配管特有の検討事項、Jw_cadで詳細図を作成する際の注意点について教えてください。
回答(A)
冷媒配管の防火区画貫通処理は、建築基準法に基づき「国土交通大臣認定を取得した工法(防火措置材)」を用いて、煙や炎の通過を防ぐ施工を行う必要があります。
施工不備を防ぐための検討ポイントと、Jw_cadでの作図・実務上の手順は以下の通りです。
1. 冷媒配管特有の検討ポイント
- 保温材の扱い(大臣認定の確認)
可燃物である保温材(ポリエチレンフォーム等)は、貫通部で除去して不燃材を充填するのが原則です。ただし、保温材を巻いたまま施工可能な大臣認定工法(各メーカー製)もあるため、認定番号と仕様(配管径・床壁種別)を必ず確認して選定します。 - 熱伸縮・振動への追従性
冷媒配管は運転時の温度変化や圧縮機の振動で変位が生じます。ひび割れや漏洩事故を防ぐため、熱伸縮・振動の変位に追従できる認定工法を選定してください。 - 施工用クリアランスの確保
措置材ごとに「管相互の離隔距離」や「壁端との距離」、「スリーブ径」などが定められています。Jw_cadで図面を描く際は、施工しろ(作業スペース)を考慮した配置が不可欠です。
2. Jw_cadでの作図・設計手順
- 床・壁構造と配管スペックの特定
RC床・壁、ALC壁、乾式耐火遮音壁などの床・壁種別と、銅管の管径・保温厚を確認します。 - 作図上のクリアランスと詳細図の作成
単に配管外径を描くだけでなく、有効スリーブ径、防火措置材の厚みや離隔距離を含めた寸法で作図します。専用レイヤを分け、製品名・大臣認定番号・施工手順を注釈表記しておくと現場での認識ミスを防げます。 - 貫通部近傍の配管支持
貫通部に配管自重がかかると地震時等に壁を破損させる原因になります。貫通部近傍に支持金物(架台・ハンガー)を配置する作図を行ってください。
まとめ・注意点
防火区画貫通処理では、モルタル充填などの「認定外の詰め物」は固く禁じられており、必ず特記仕様書およびメーカーの大臣認定仕様に適合した工法を採用しなければなりません。
また、確認申請や竣工検査時には大臣認定書および写真管理(施工前・中・後)の提出が求められます。事前の現場トラブルを避けるためにも、特定行政庁や指定確認検査機関、ゼネコンとの事前協議確認を徹底しましょう。Jw_cadでの作図時には施工空間と認定仕様を正しく反映させ、現場でスムーズに施工できる正確な図面を作成しましょう。


