空調設備・エアコンに関するトピックス pg.2

2009年08月06日 <一般社団法人 日本冷凍空調工業会
エアコンや店舗用冷凍ケースを手掛ける82社が参加する(社)日本冷凍空調工業会では、地球温暖化防止対策のための自主的取り組みの一環として、エアコンをはじめ冷凍・空調機器に含まれる冷媒の温暖化への影響度合いを表示する冷媒の「見える化」を行うことを決定しました。代替フロンは温暖化効果が高く、法律で回収が義務付けられているが、適切に処理されないケースが多いようだ。消費者や施工業者に環境負荷が高いことを認知してもらい、回収の徹底を呼び掛けます。
今秋以降、出荷される機器より順次行われる予定で、例示のように当該機器に含まれる冷媒の温暖化の影響度合いを二酸化炭素に換算してその値を表示するとともに、廃棄時などの適切な処理を呼びかける注意喚起表示が行われる。

2009年08月03日 <日立アプライアンス/ニュースリリース
日立アプライアンス株式会社は、工場など、天井が高く、中・大規模な建屋などにおいて、作業者などが活動する床面近くのエリアを効率的に空調する置換換気空調用パッケージエアコンを製品化しました。
この製品は、東京電力株式会社との共同開発であり、本年10月上旬から280型の受注を開始、来年1月から出荷するとともに、今後は順次ラインアップの拡充を予定している。
このパッケージエアコンは、人が活動する床面近くのエリアに向けて冷・温風を送り、人や稼動中の機械から発生する熱による自然の上昇気流を利用。温度が高くなった空気を室外に排出するため、冷房時にはより一層の効率化と省電力化が図れる。
こうした仕組みにより、従来の混合空調方式と比べ、消費電力量とCO2排出量が約4割、空調設備機器容量は約2割削減できる。また、吹出空気温度の自動調整を可能とすることで、吹出口近辺の活動エリアにおける冷やし過ぎや暖め過ぎを抑制。さらに、外気温度と室内ユニット吸込温度が高く、負荷がかかる環境でも、空調を継続できるよう、室内熱交換器にマルチ制御機能などを搭載している。

 

2009年07月29日
三菱樹脂株式会社は、低温で水蒸気の吸着・放出(再生)ができるという特徴を有した独自の機能性吸着材『AQSOA』を活用し、一般のデシカント空調機と比べて約2割の省エネルギー化が可能な除湿・加湿用デシカント空調機「AQSOAデシカント空調機」を開発しました。湿度のコントロールが必要とされる工場などの産業用途向けを中心にテスト販売が始められます。
デシカント空調機とは、吸着材(desiccant)を用いて空気中の水蒸気(湿度)を調整する空調設備です。湿度と温度を個別に制御することが可能で、排熱利用もできることから省エネに貢献する除湿・加湿機として注目されています。
機能性吸着材『AQSOA』は、一般的な吸着材に使用されるシリカゲルに比べて低い温度領域でも効率良く水蒸気を放出(再生)できるという独自の特長を有した合成ゼオライト系の素材です。


2009年07月27日 
三洋電機株式会社は、店舗・オフィス用エアコンの室内ユニットの新商品として、業界トップのAPF(通年エネルギー消費効率)6.0を実現した、高効率4方向天井カセット形室内ユニット「サークルフロー360」シリーズを2009年10月より発売します。
室内ユニット全10機種(4.0kW~16.0kW)をフルモデルチェンジした「サークルフロー360」シリーズは、新開発のDCファンモーターやターボファンの採用、送風抵抗の低減や熱交換器等の基幹技術の洗練化により省エネ効果が向上しています。室外ユニットとの組み合わせでは全11クラス中8クラス(4.0kW~28.0kWクラス)で業界最高のAPF(通年エネルギー消費効率)を達成しました。これにより、リニューアル後の消費電力量を10年前の機種に比べ、最大で約58%削減し、CO2排出量削減に貢献します。

 

2009年07月17日 
ダイキン工業株式会社は、冷凍・冷蔵・空調を1台の室外機で制御するシステム『コンビニパック』をフルモデルチェンジし、高性能の『冷凍・冷蔵・空調熱回収システム』を開発しました。2009年11月15日から食料品を中心とした多様な店舗に向けて販売を開始します。
この新システムは、主要構成要素である「熱回収システムコンデンシングユニット」(室外ユニット)と「ブースターユニット」を進化させています。具体的には「室外ユニット」に冷却能力を大幅に向上できるエコノマイザーサイクルを採用することで、従来機より省エネ性能を約10%向上させました。また、熱搬送能力に優れた冷媒R410Aの採用により冷媒使用量と配管材料の削減が可能となり、環境への配慮と経済性の両立を実現させています。