空調設備・エアコンに関するトピックス pg.10

2011年10月05日
 三菱電機株式会社および中部電力株式会社は、寒冷地のビルや工場などの空調に使用する冷暖房可能な空冷式ヒートポンプチラーとして、業界で初めて、外気温度マイナス25℃まで運転可能な「寒冷地用コンパクトキューブ」を共同開発しました。
 これまでのヒートポンプチラーは、マイナス15℃より低い外気温度では運転できないことから、寒冷地では普及が進んでいませんでした。
 両社は、省エネルギー推進のため、ヒートポンプサイクルの工夫などにより、外気温度マイナス25℃まで運転可能な空冷式ヒートポンプチラーを開発しました。開発機は、更新時期を迎えた既設の吸収冷温水機と比較して、42%の年間消費エネルギー削減、54%の年間CO2排出量削減、29%の年間ランニングコスト低減が可能です。

2011年9月26日
 三菱樹脂株式会社は、従来に比べ低温の熱源で駆動する独自の除湿・加湿用デシカント空調機『AQSOA®デシカント空調機』の本格的な市場拡大を図るべく株式会社三菱樹脂販売内に拡販プロジェクトを結成し、全国での営業・マーケティング活動を開始しました。また、拡販プロジェクトとしての最初の物件として、今般、最先端の環境技術装置を結集させたゼロ・エミッション・ビルをコンセプトとしている東京工業大学の環境エネルギーイノベーション棟(大岡山キャンパス)の空調設備に採用されることが、確定しています。
AQSOAデシカント空調機の販売チャネル拡大に関する件

 

2011年9月12日
 東芝ホームアプライアンス株式会社は、2012年向けルームエアコンの新製品として、大清快VOiCE NDRシリーズ(13機種)を11月上旬から発売します。
 この新製品は、音声でエアコンを運転できます。付属する新開発のボイスコントローラが音声を認識し、赤外線通信で室内機に指示します。ボイスコントローラの認識回路にはあらかじめ『暖房』『タイマー』『停止』など21アイテム(26個)の音声認識ワードが登録(記憶)してあり、エアコンはこれらの言葉に対応した運転を行ないます。たとえば、『節電』と声をかけると、自動的に節電運転します。


2011年9月6日
 パナソニック・アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部は、新開発「トップユニット」構造で室内機内部のスペースを有効活用し、熱交換器の容積を拡大することにより省エネ性を向上、加えて部屋の隅々まで快適な「ロングワイド気流」を搭載したルームエアコン「Xシリーズ」を10月21日より順次発売します。
 本製品は、 「トップユニット」構造で室内機内部のスペースを有効活用し熱交換器の容積を拡大することにより省エネ性を向上しました。また、吹き出し口の横幅拡大により、従来のエアコンが苦手とする室内機の横方向への気流も風速が落ちない独自の「ロングワイド気流」を実現、部屋の隅々まで快適な空調を実現しました。加えて好評の「エコナビ」もさらに進化。 「ひと・ものセンサー」の検知エリアを広げ、より広範囲に人や部屋の状況を見分けます。

 

2011年9月1日
 三菱電機株式会社は、ルームエアコン「霧ヶ峰ムーブアイ」の新商品として、送風運転の風と従来の冷房運転の風を自動で切り替えて節電する「ハイブリッドシステム」を業界で初めて搭載したZWシリーズ10機種を11月上旬から順次発売します。
 室内の温度が上がってもすぐに冷房運転せず、送風の風を徐々に強くして体感温度を維持。暖房時は天井に暖気を見つけたら「サーキュレーター」モードに切り替えて足元へ送り暖房するなどの機能を持つ。
<2012年度 三菱ルームエアコン「霧ヶ峰ムーブアイ」発売のお知らせ>

 

2011年6月23日
 川崎重工は、水を冷媒としたノンフロンの小型ターボ冷凍機を開発しました。
本冷凍機の冷凍能力は、小規模のビルや工場、事務所の空調用に適した100冷凍トン(352kW)で、フロン冷媒冷凍機並みの高い性能を実現するとともに、従来機と置き換え可能なサイズにまでコンパクトな設計とすることに成功しています。
冷却性能はフロン冷媒冷凍機と同等のCOP5.1を達成。現在、実証機による耐久試験を実施中で、2012年4月の発売開始を目標に商品化を進めています。